2019年訪れるべき国第一位になったスリランカ。
スリランカといえば紅茶、カレー、そしてアーユルヴェーダ。
2019年の春に私はアーユルヴェーダをメインに旅行したので体験を元にアーユルヴェーダの魅力にせまっていきます!
Contents
スリランカってどんな国?
スリランカは、インド亜大陸の南にあります。涙のしずくのような形をした島国です。成田からコロンボ国際空港までは直行便で約9時間。緑豊かな自然に溢れ、北海道の8割ほどの小さい国土に8つの世界遺産を有します。
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダ、近年よく聞く言葉ですよね。簡単に、アーユルヴェーダとは、アーユス(Ayus/生命)とヴェーダ(Veda/科学)を組み合わせた「生命科学」という意味です。幸せに生きるためには心と体が共に健康であること、そのための知恵がアーユルヴェーダなのです。薬草や食べ物といった大地の力を借りて治療を行い、東洋医学に分類されます。
その歴史は古く、もともと独自の伝統医療があったスリランカに、インドから仏教とともにアーユルヴェーダが伝わったことで生まれました。なのでスリランカのアーユルヴェーダは、古くからの伝統医学とインドから伝わったアーユルヴェーダが融合した独自のものなのです。
日本ではヨガのブームとともに、アーユルヴェーダが徐々に広まったようです。現地スリランカでは、骨折までもがアーユルヴェーダで治せるとか……。スリランカ人のガイドさんは「僕たちはよっぽどのことがない限り薬は飲まないよ」と言っていました。その秘密をさぐっていきましょうー!
「ジェットウィング アーユルヴェーダパビリオンズ」体験記
私が宿泊したのはニゴンボというビーチリゾートのエリアにある、ジェットウィング アーユルヴェーダパビリオンズ(Jetwing Ayurveda Pavilions)。コロンボ国際空港から、タクシーに乗って40分ほどでアクセスでき、1泊からステイできる本格的なアーユルヴェーダ施設です。
豊富な診療経験に裏打ちされた診断が評判のドクター・ディネッシュ・エディリシンゲをはじめとする専門医のコンサルテーションを受けられます。(要事前予約)
客室
木造で、ゆったりくつろげる空間になっています。ヴィラ型と、普通の客室の2種があり、私は母と二人で普通の客室に滞在しました。ヴィラ型は3,4人~のお客さんが滞在しているようでした。
問診
1日目には長めの問診が、翌日からは毎朝健康チェックを兼ねて問診が設定されています。
アーユルヴェーダの基本的な考え方は、ヴァータ、ピッタ、カパという個々人が持つ3つのドーシャ(体質)のバランスを取ることで健康を維持するというものです。なのでドクターが脈診と問診、血圧などから分析をし、その人ごとに体調を整え、体質を改善する様々なトリートメントや時にはハーブから作られた薬の処方とともにアドバイスをくれます。
経験豊富なドクターが治療に当たっており、ドクターはスリランカ人ですが、日本語ホテルスタッフがいて通訳してくれるので英語がわからない方も安心できます。日本から薬剤師の方も学びに来るそうです。
アーユルヴェーダ/マッサージ
先生の診断に基づいて、一人一人トリートメント内容が決まります。私は、アビヤンガと呼ばれるオイルマッサージを中心に、ヘッドマッサージやフェイスパックを組み合わせを体験しました。アーユルヴェーダと言えば、額にオイルを垂らすシロダーラを思い浮かべますが、それはあくまでトリートメントの1種。私はお腹回りと頭を中心にマッサージして頂きました。
マッサージを終えて、オイルで身体はべたべたに。全身からカレースパイスの匂いが漂います。ガウンとタオルのターバンで巻いたまま1時間を置くように言われたのでこのままランチへ向かいました。
食事
アーユルヴェーダは医食同源の治療法です。ジェットウィング アーユルヴェーダ パビリオンでは、アーユルヴェーダ学んだ経験豊富なドクターがオーガニックの素材で一人一人のその日の体のコンディションによってメニューを組み、毎日心を込めて作っています。
毎食温かいスープに始まり、メイン、そしてデザート。デザートには精製した砂糖は使わず果物の持つ甘みや、血糖値をあげにくい、低GI値のヤシの花の蜜を使います。味付けはかなり薄めに設定されているので、足りなければテーブルにある塩、胡椒でお好みの味に。
炒め油は、オーガニックのバージンココナナッツオイル。またココナッツ自体も油脂が豊富なため、ローストココナッツのロティを焼く時には油も引かない。なので、とてもヘルシーです。
全体的な食事の感想としてはどれも薄味で3回に1回は美味しい!と思える料理がありました。雑食の私には少し物足りなさがありましたが、それが体に良い食事のあるべき姿ですよね。
アクティビティ
施設には様々なアクティビティがあります。
*YOGA
日の出前から始まるヨガのレッスンがあり、初心者も大歓迎とのことでした。呼吸法を学ぶことから始まり、アーサナというヨガのポーズを習います。自然と汗をかくほどじんわりと温まる、ほどよいヨガでした。毎日開催の自由参加型。
*Pool Side Excercise
週3~4回開催。不定期、自由参加型。
⬇︎施設内で5泊以上のお客様のみ1回無料で体験できるプログラム
*ミュージックセラピー
シタール楽器を用いた音楽を聴きながら、リラックス
*カレークッキングレッスン
シェフからアーユルヴェーダ食の作り方
*アーユルヴェーダ・アウェアネス
アーユルヴェーダの座学
問診結果&診断書
最終日には自分の問診結果とアドバイスが記載された診断書をもらいました。
自分の受けたトリートメント履歴のほか、健康になるためのアドバイスも。
水をたくさん飲み、首のストレッチをよくしましょう。などと書かれていました。
私のボディータイプはPITHA&KAPHAでした。そのタイプの人が積極的に摂取すべき栄養素などが細々と書かれています。
これを元に帰国後にも食事を作る際参考にできるので診断書はとても良いサービスだと思います。
滞在を終えて...
3日目になると、お通じがよくなり、身体も軽く感じ、肌の調子もよくなった気がしました。できれば1週間以上の滞在が望ましいらしいのでまた再挑戦したいです。日常から離れて今までの食事や生活を見直し、この先の健康維持のためにやるべきことを考える良い機会になりました。帰国後も滞在中に得たアドバイスや食事を思い出しながら日々生活しています。
ホテル情報・私独自の評価★
ホテル情報
ジェットウィング アーユルヴェーダ パビリオン (Jetwing Ayurveda Pavillions)
客室 : 36室のうち12室は、広々としたヴィラ。
所在地 : Porutota Road, Ethukale, Negombo 11500
電話番号 : 031-227-5702
【日本での問い合わせ先】
ジェットウィングトラベルズ&ホテルズ
電話番号 : 03-3476-7277
評価★★★★☆
全部ひっくるめて★4つと評価させて頂きます!
スタッフさんのホスピタリティは行き届いており、特に不自由なく4泊できました。
☆1つ分を減らした理由は施設自体が少しだけ古い&食事の味付けがいまいちと感じた節があったためです。マッサージをする部屋など、リノベーションされると凄く良いと思います。
ですが、都会の謙遜からはなれ、自然と共にストレスフリーに自分とたっぷり向き合えるのでオススメです!日本の忙しい日常に疲れて癒しが欲しい, 心身ともにリセットしたい そんな方にはぴったりの施設です。
ホテルの内観写真